今さら聞けないレーザー加工の基礎知識

製缶板金加工と板金加工の違い

製缶板金加工と板金加工の違いについて、よく聞かれることがあります。

本記事では、製缶板金加工と板金加工の違いについて解説いたします。

 

板金加工とは

板金加工(英:Sheet Metal Processing)とは、金属塑性加工の一つで、鉄・ステンレスや非鉄金属(アルミ・銅など)の薄板を任意の形状に変形させる加工方法です。

基本的な加工工程は、こちらのようになります。

①板材の切断・穴開け⇒②曲げ⇒③溶接・組立(⇒④熱処理)⇒⑤表面処理(塗装・めっき)

一口に板金加工と言っても、加工方法によって⑴手加工板金と⑵機械板金に大別され、前者はさらに自動車板金、打ち出し板金、建設板金の3つに細分化することができます。

 

製缶板金加工とは

製缶板金加工とは、鉄やステンレスなどの厚板で、立体的な製品を作り出す加工方法です。

上記板金加工の加工方法と曲げ・溶接といった点で大きな違いはありませんが、定義としては板金加工と製缶板金加工は区別されます。

では何が違うのか?

 

製缶板金加工と板金加工の違い

製缶板金加工と板金加工の違いは、使用する金属板の板厚によります。

明確な基準はありませんが、一般的には板厚7mm以上が製缶板金加工、7mm以下が板金加工と区別されています。

 

製缶板金加工の特徴

製缶板金加工では、金属板だけでなく、形鋼やパイプを使用することもあります。穴あけなどの機械加工の工程もあり、より高い精度が要求されます。

通常の板金加工と比べ、多種多様で複雑な製品を作ることができます。ただ基本的に手作業となり、作業者には高い技術を求められることがあり、量産には向かない傾向にあります。自動化も難しいため、加工コストも高くなります。

製缶板金加工の製品例

主要な製品として、2つ紹介させていただきます。

1つ目は機械のフレームや架台、カバーです。架台にはチャンネルやアングルなどの丈夫な素材が使われます。

2つ目はタンクです。貯水タンクや燃料タンクなどがあります。サイズが大きいうえ、耐久性も必要となります。

製缶板金加工は板厚の厚いものが主で、強度を強くすることができ、大型の製品を作れる点が利点です。

 

まとめ

今回は製缶板金加工と板金加工の違いについて解説させていただきました。

板厚の厚いものが主となる製缶板金加工において、レーザ加工機はどのように選定すればよいのか。

次回は製缶板金加工向けのレーザ加工機を紹介したいと思います。

 

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