プラズマ加工機からレーザ加工機への置き換えによるメリット

1.プラズマ加工機について
プラズマ加工とは、電気エネルギーを使用し気体を高エネルギー状態にし切断する加工となります。
プラズマアークと呼ばれる高エネルギー(1万度以上の電気的な火花)を発生させ、材料に当てて加工します。
簡単に言うと、金属を高温で溶かし、吹き飛ばして切断する機械になります。
2.レーザ加工とプラズマ加工の特徴
レーザ加工
薄~中板での高速・精密切断(穴あけ)、歩留まり向上を目的に使用例が多いです。
(量産・小量多品種と幅広く対応)
自動化システムにより材料の一括セットが可能となり、昼夜問わず生産の無人化が可能です。
切断溝幅は狭く、切断寸法精度も良い特徴がございます。
プラズマ加工
レーザより厚い板への対応が可能で中板~の活用がメインとなっています。
19㎜~36㎜での少量多品種加工から量産まで幅広く活用できます。
火器扱いかつノズル交換が手動のため夜間もオペレーターが必要となり、加工音が大きく周辺住民への配慮も必要となります。
切断溝幅はレーザに比べると広く、切断寸法精度も思わしくないです。
また、耐久性が高く、過酷な環境でも使いやすい特徴がございます。
3.プラズマ加工機からレーザ加工機への置き換えについて
先述した通り、中板~厚板を加工するお客様ではプラズマ加工機を使用されていることが多いですが、
三菱電機が開発した「Mz‐Power」を活用することで、プラズマ加工機の領域まで対応することができるようになりました。
Mz‐Powerとは最適ビームと独自制御により、板厚16mmを超える高炉材、難加工材の連続安定加工を実現する技術です。(36㎜まで対応)
材料表面にショットブラスト処理した鋼材も切断可能となるオプションです。
面品質、厚板での速度以外の細かい加工は全てレーザが優位となります。
詳しくは下記の記事をご確認ください。
三菱ファイバレーザ加工機搭載 新厚板切断技術「Mz-Power」の特徴
Mz‐Powerのオプションは三菱電機ファイバレーザ加工機のGX-F、GXL-Fシリーズが対象となります。
三菱電機ファイバレーザ加工機GX-Fシリーズ
三菱電機ファイバレーザ加工機GXL-Fシリーズ
また、省エネ補助金を活用しプラズマ加工機からファイバレーザ加工機への置き換えをされるお客様もいらっしゃいます。
もっと詳しく知りたい等のご要望がございましたら問い合わせいただければ幸いです。