2021.10.19
技術最前線

世界初レーザー加工機における「AI機能」とは

今回は「AI機能」について特徴をご説明いたします。

三菱ファイバレーザー加工機の最新機種GX-Fシリーズに、世界で初めてAI機能を搭載しました。

AI機能は2つあります。「AIアシスト」と「AIノズルモニタ」です。

 

<AI機能>

・AIアシストとは

 三菱AI技術「Maisart」により加工中の音と光を常にセンシングすることで、AIが加工状態を判断して加工条件を自動調整し加工が止まらない様にアシストする機能です。

 音と光をセンシングし、その結果を点数化します。点数が悪くなるとAIが加工条件を自動調整し加工が止まらない様に働きます。逆に点数が良い状態が続いた場合は自動的に加工速度を上げて生産性を高める事も可能です。従来は熟練のオペレーターが目と耳で今までの経験、ノウハウから感覚的に判断、調整していた事を、AIが数値化した結果を基に判断、調整します。結果、レーザ加工機の操作に慣れていない方でも安定して連続加工が出来る様になりました。

 

・AIノズルモニタとは

 ノズルチェンジャに取り付けたカメラを使い、ノズルの状態を画像で確認しAIが状態を判定し、自動でノズル交換をする機能です(スペックによりオプション選択必要)。

 加工中に加工不良を発生させる大きな要因としてノズルの損傷、変形があります。従来はオペレータが加工を止めて、ノズルを外し、目視で確認し、損傷や変形が見られた時に手動で交換することが必要でしたが、AIが画像を確認する事でノズルの良否判定をし、損傷や変形があると判定した場合は自動でノズル交換を実施します。結果、加工不良の発生率低減、安定した連続加工の実現を可能にしました。

 

まとめ

世界初のAI機能を搭載することで、スケジュール運転等の連続加工時も安心して加工機から離れることが出来る様になりました。これからもより進化していくと思いますので、追加機能等が出てきたらご紹介していきたいと思います。

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