2020.11.11
導入・改善のポイント

レーザ加工機の中古、レンタル、リースとは【リース編】

効果的なリース活用法!

最近では、レーザ加工機をリースで購入したいとのご相談をよくお受けします。

今回はリースのメリット、デメリットをご紹介します。

 

■リースのメリット、デメリット

 

<メリット>

 リースについては、リース会社により様々なリース契約があります。主なリースのメリットとして5点お伝えしたいと思います。

1.銀行借入枠温存、2.節税、3.月額調整、4.動産総合保険、5.メンテナンス

 

1.銀行借入枠温存は、資金調達の方法として銀行借入以外にリースをあわせて活用することで、運転資金のために銀行の借入枠を温存することができます。

2.節税について、まずリース料は全額経費処理が可能です。ここで減価償却というキーワードが出てきます。減価償却とは、物を購入した際に一時的な支出を法定耐用年数に応じて少しずつ分割して費用化することです。法定耐用年数とは、税法上定められた設備種類ごとに何年間使用できる物かという年数のことです。機械装置の場合、業種ごとに若干差異があり、912年となる場合が多いです。そこで、法定耐用年数が10年の場合、最短リース期間の6年でリースをした場合、6年で全額費用化可能となり、耐用年数10年で減価償却するよりも早期に償却することで節税が可能となります。

3.月額調整は、機械の導入を検討する際に月々の支払額を明確にすることで、導入後の資金運用を具体的にイメージすることができます。

4.動産総合保険とは、地震とそれに起因する災害以外と偶発的な事故に対応する保険です。リースには動産総合保険が付きます。偶発的な事故については、修理代を保険申請することが可能です。落雷や水害による機械故障、操作ミスによる故障等々。リース会社が加入する保険の方が、お客様が個別で加入するよりも割安なことが多いです。注意点としては3点、保険会社の査定があること、月数が経過して薄価が下がるごとに保険金の上限が下がること、劣化摩耗による故障等は対象外であることがあります。

5.メンテナンスについては、メーカー系のリース会社が対応しています。例として、三菱電機製のレーザ加工機購入時に、三菱電機クレジットの「ファイバメンテナンスリース」という商品があります。レーザ加工機は、年間のメンテナンス費用がかかることはご存知かと思います。そのメンテナンス費用(部品は除く)を含めたリース契約が可能です。レーザ加工機導入後のランニングコストの低減にもつながりメリットが見込めます。

 

<デメリット>

リースのデメリットは1点、リース料率がかかることです。

銀行融資と比較した場合、リース料率を掛けた後の金額が高くなることが多いです。ただ、リースには固定資産税や動産総合保険が含まれているので、トータルで見た場合には、どちらがお得かは、お客様により異なってくると思います。会社の規模、業績等も含めて、比較検討されることをおすすめいたします。

 

<補助金との併用>

リースを選択される場合、エコリース補助金を活用することが可能です。

エコリース促進事業は、中小企業が対象機器をリースで導入する場合に利用できる補助金制度です。中小企業経営強化税制および生産性向上特別措置法に基づく固定資産税特例措置との併用が可能です。

 

■エコリース促進事業の概要

・令和2年度予算額 15.7億円

・受付期間 2020619日から

・補助率 リース料総額の1%~4%(東北3県、岩手、宮城、福島は10%)

・対象契約 総額65万円~2億円のリース契約

・対象企業 中小企業(資本金3億円以下)、個人事業主等

・対象機器 低炭素機器(工作機械、照明設備、空調機器等)

      ※詳細及び対象機器はエコリース促進事業ホームページにて確認願います。

       https://www.eco-lease.or.jp/

・レーザ加工機の場合、「21世紀金融行動原則」に署名しているリース会社であれば、補助率は2%となります。

 

その他、主な補助金として、ものづくり補助金、省エネ補助金があります。

注意点として(デメリットの1つとして)、ものづくり補助金は、リースとの併用不可です。

省エネ補助金については、リースとの併用可能で、リース会社との共同申請となります。