2020.11.11
導入・改善のポイント

レーザ加工機の中古、レンタル、リースとは【中古機編】

失敗しないための中古機選定!

レーザ加工機の中古機を検討されている方が増えています。

ただ、中古機の購入には注意すべき点があります。

 

■中古機のメリット、デメリット

 

<メリット>

 中古機購入のメリットは大きく2点あります。

1.価格(安価)、2.納期(即納対応機もあり)。

 

1.価格については、レーザ加工機は大変高額な機械です。コロナウイルスの影響により、仕事の先行きが不透明な現状において、レーザ加工機を導入するにはリスクが伴います。中古機であれば、イニシャルコストを抑えることができ、導入検討がしやすくなります。

 

2.納期については、即納対応機もあります。通常、新品を購入する場合は納期に約34ヶ月要します。その点、中古機は即納対応機もあり、生産への影響も少なく導入が可能です。

 

※注意点としては、20204月より電波法が改正され、レーザ加工機の移設時に電波法に対応するための改造工事が必要となりました。部品費用(発振器の出力により異なる)および部品納期(通常納期12か月ほど)が掛かります。中古機を検討される時は、予め確認をしておいた方がよいです。

 

<デメリット>

中古機購入のデメリットは3点考えられます。

1.修理費用が掛かる、2.メーカー保証がない、3.電波法対策が必要。

 

1.修理費用については、CO2レーザ加工機の場合、発振器のメンテナンス状況が不透明な為、高額部品の交換が必要なケースがあります。その他、ミラー関係、ボールネジ、ジャバラ等も交換が必要となることがあり、修理費用だけでも数百万円かかる可能性もあります。現物の確認が可能であれば、事前にご確認頂くことをおすすめします。

2.メーカー保証が付いていません。メーカーセミナー等の受講費用も実費となります。操作指導等を受けたい場合にも費用が掛かります。

3.電波法対策については、上記でも述べた通り、部品費用と納期がかかります。その為、中古機のメリットの1つである納期については、今後影響が出てくると思われます。その他、場合によっては、周辺機器(コンプレッサー、集塵機、ブースター、CAD/CAM等)も準備が必要となります。

 

※中古機の購入には様々な要素が絡むため、新品購入以上にレーザ加工機に熟知した中古機業者もしくはレーザ加工機の取扱い実績のある商社へご相談されることを推奨します。