選定・導入に関する質問
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AGR-Mixとはどのような技術ですか?
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軟鋼切断において、窒素とエアーの混合ガスをアシストガスに使用する技術です。窒素切断と同等の速度を維持しながら、バリの高さを約60%削減し、窒素ガスの消費量も最大60%削減できるメリットがあります。ただし、エアー用のコンプレッサーと専用ノズルが別途必要です。
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軟鋼厚板の酸素切断を高速化する最新技術「Boost O2 cut」とは何ですか?
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「Boost O2 cut」は、加工速度を最大約2.5倍に向上させることが可能です。プラズマ切断機を超える生産性を求めるユーザーに適しています。
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Mz-Powerを導入するメリットは何ですか?
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板厚16mmを超える高炉材や難加工材の連続安定加工が可能になります。独自のZoom Headと専用ノズル、自社製発振器を組み合わせることで、従来はレーザー加工が難しかった厚板領域(最大36mmまで)でも高品位な切断を実現します。
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高反射材(銅や真鍮)の加工は可能ですか?
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ファイバーレーザーが得意としており、三菱製は独自の反射光除去技術により純銅の窒素加工も安定して行えます。また、三菱のCO2レーザーも実出力制御方式を採用しているため、反射光による発振器の損傷を防ぎながら加工可能です。
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木材やアクリルの加工は可能ですか?
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CO2レーザー加工機でのみ可能です。ファイバーレーザーはアクリルを透過してしまい加工ができず、木材の場合は切断面が荒れて粉塵が多く発生するため推奨されません。
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ライトジョイントを導入する利点は何ですか?
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ジョイントの断面積や強度を調整することで、切り離しの手間を大幅に低減できます。ワークの抜け落ちや立ち上がりを防ぐためにジョイントは残したいが、後工程のバラシ作業を効率化したい場合に最適な技術です。
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加工品質を左右するZoom Headの機能は何ですか?
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材質や板厚に応じて、加工レンズを交換することなくビームモードやスポット径を自動で最適制御する機能です。これにより、薄板から厚板までの連続加工が可能になり、段取り時間の削減とピアス・切断品質の向上が同時に図れます。
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加工中にAIがどのようにサポートしてくれますか?
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AIアシスト機能が、加工中の音と光から状態を数値化して判断し、加工条件をリアルタイムで自動調整します。これにより、経験の浅いオペレータでも加工不良を未然に防ぎ、安定した連続稼働を実現できます。
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微細な穴あけ加工に特化した機種はありますか?
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レーザー細孔加工機「DZ600」があります。細孔形成に特化した光学設計と高いビーム品質により、真円度が高くテーパの小さい高品質な微細穴加工を実現します。
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ファイバーレーザー導入の主なメリットは何ですか?
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窒素加工時の圧倒的な高速性と、CO2レーザーと比較して高いエネルギー効率による消費電力の削減が大きなメリットです。また、光ファイバーでビームを伝送するため、ミラーの清掃や光軸調整が不要でメンテナンス性にも優れています。
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CO2レーザーはどのようなユーザーに適していますか?
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導入時のイニシャルコストを抑えたい方や、多品種少量生産でオープンテーブルによる段取りの良さを重視する方に適しています。また、ステンレスの厚板切断における面品質や、アクリル等の非金属加工を重視する場合もCO2が有利です。
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プラズマ加工機からレーザー加工機に更新するメリットは?
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切断精度の向上により後工程の修正が減り、歩留まりが向上します。さらに、三菱の「Mz-Power」技術を使えば、従来プラズマが担っていた厚板領域(最大36mm)もレーザーで安定して加工でき、自動化システムによる無人運転も可能になります。
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中古機を選ぶ際の注意点は何ですか?
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据付調整後に確実に立ち上がり、加工ができる状態になるかを確認することが最も重要です。特にCO2レーザーの中古は発振器のメンテ状況が不明な場合が多く、後から数百万円の修理費用が発生するリスクがあるため、信頼できる商社への相談が推奨されます。
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中古機導入で電波法が関係するのはなぜですか?
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2020年4月の電波法改正により、レーザー加工機の移設時には電波法対応の改造工事が義務付けられたためです。これには追加の部品費用(数十万〜数百万円)と、1〜2ヶ月程度の納期が必要になるため、中古機検討時には予め確認が必要です。
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設置スペースで検討すべき周辺機器は何ですか?
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加工機本体だけでなく、チラー(冷却装置)、集塵機、コンプレッサー、自動化用のストッカーなどの配置スペースが必要です。また、床の耐荷重や搬入経路の寸法、電源容量(kVA)の確認も必須となります。
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自動仕分けシステムASTES4の効果は何ですか?
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材料搬入からピックアップ、積載、端材の搬出までを自動化し、作業者を重労働から解放します。仕分け先パレットの指定や部材の向きを揃える積載も可能なため、次工程への連携がスムーズになり、夜間の無人運転も安心して行えます。
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中厚板領域での安定加工を重視するならどの機種がよいですか?
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「GX-Fシリーズ」が推奨されます。Zoom Headと自社製発振器の組み合わせにより、板厚9mm以上の中厚板でも最適なビーム制御を行い、安定かつ高品位な加工を提供します。
運用・保守・メンテナンスに関する質問
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ステンレスの窒素切断で出る玉状ドロスの対策はありますか?
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玉状のドロスは焦点位置を追い込みすぎていることが原因です。対策として、焦点位置の追い込み量を減らして切断溝幅を狭くする必要があります。逆に氷柱状のドロスが出る場合は、追い込み量を増やして溝幅を広げるのが有効です。
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ピアス時の「ひげ(スパッタ)」を抑える方法はありますか?
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基本的には加工面にスパッタ防止材を塗布することが最も効果的です。薬剤の使用が禁止されている場合は、三菱電機が提供する「ひげ」を最小限に抑える専用のピアッシング加工条件を適用することで対応可能です。
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軟鋼切断で発生する「バーニング」の防止策はありますか?
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エッジ部での溶損を防ぐには、熱の進行より速い2m/min以上の切断速度に設定するか、パルス条件で1パルス当たりの冷却時間を長く設定します。また、多数個取りの場合は、熱が蓄積しないよう加工経路を工夫して熱を拡散させることが重要です。
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表面が錆びた材料を切断する際の工夫はありますか?
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レーザー光の吸収が不均一になりバーニングの原因となるため、「二度切り法」が有効です。一段階目で表面を溶融させて状態を均一にし、二段階目で本切断を行うことで、良好な材料と同等の品質を得ることができます。
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加工レンズの寿命を延ばすために必要なことは何ですか?
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保護ガラスやレンズの汚れは熱レンズ効果を引き起こし、加工品質の低下を招きます。定期的なクリーニングが必要で、三菱の最新機種では熱レンズによる焦点変動を自動で補正するダイナミックFC機能も搭載されています。
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三菱電機製は保守体制に強みがありますか?
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発振器から制御装置まで主要パーツを自社開発しているため、1人のサービスマンで全ての部品に対応でき、復旧時間が短縮されます。また、国内に保守部品の在庫があることで、万一の故障時も迅速なサポートが受けられる点が大きな強みです。
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ワイドストローク機の活用方法は何ですか?
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「GXL-Fシリーズ」のような大形テーブル機では、大板(8×20材など)からの歩留まり向上や、複数枚のシートを一度に並べて自動検知しながら運転するなどの効率的な使い方が可能です。
補助金に関する質問
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リース契約にメンテナンスを含められますか?
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可能です。三菱電機フィナンシャルソリューションズの「ファイバーメンテナンスリース」のように、年間のメンテナンス費用(部品代を除く)をリース料に含めることで、導入後のランニングコストを平準化し、突発的な支出を抑えることができます。
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動産総合保険はリースに含まれますか?
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一般的にリースには動産総合保険が付帯しています。落雷や水害、操作ミスによる破損などの偶発的な事故による修理代をカバーできるため、高額な設備投資において大きな安心材料となります(地震など対象外もあり)。
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「ものづくり補助金」はリースと併用できますか?
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「ものづくり補助金」は原則としてリースとの併用が不可となっているため注意が必要です。補助金を活用して導入する場合は、銀行融資による購入などを検討する必要があります。
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「省エネ補助金」の活用例を教えてください。
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既存の古い加工機やプラズマ加工機から、最新の省エネ型ファイバーレーザー加工機へ置き換える際に活用されるケースがあります。この補助金はリース会社との共同申請によるリース利用が可能です。
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エコリース促進事業の補助率はどれくらいですか?
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21世紀金融行動原則に署名しているリース会社を利用する場合、リース料総額の2%(地域や条件により最大10%)の補助が受けられます。中小企業が低炭素機器(工作機械等)をリース導入する際に利用できる制度です。