【アシストガスの新技術】AGR‐Mixの特徴
三菱ファイバレーザ加工機では、最新技術を毎年展開・アップグレードを可能とする『GXーF Ever-next Strategy』を戦略としています。
今回は2024年に開発された新技術“AGR-Mix”についての特徴をご説明いたします。
AGR-Mixとは
軟鋼切断のアシストガスを窒素+エアー混合ガスで切断する技術になります。※対象板厚最大12㎜までの軟鋼切断技術(出力12kWの場合)
主流アシストガスの酸素、窒素と比べ特徴を説明します。
酸素切断
メリット
・加工品質が高い
・窒素ガスに比べ低コスト
デメリット
・加工速度が遅い
窒素切断
メリット
・加工速度が速い
・酸化被膜レス
デメリット
・加工品質が酸素に比べて劣り、バリ取りなど処理手間がかかる
・ランニングコストが高い
酸素、窒素共に一長一短があるが、現状はどちらかを選ぶしかない。
そこで開発されたのが“AGR-Mix”になります。
AGR-Mix(窒素+エアー混合ガス)
メリット
・酸素切断の約2~10倍の加工速度※出力、板厚で変動
・窒素切断と同等な加工速度を実現し、窒素切断よりも高い加工品質(バリ高さ約60%削減)が可能
・窒素ガス消費量は最大60%削減が可能
・窒素ガスの一部を安価なエアーで代用することでランニングコストの削減が可能※窒素・エアーの混合比率は調整可能
注意点
・エアー用として、別途コンプレッサーが必要
・加工面が変色する
まとめ
・高い生産性(速度)の窒素切断を選択したいが、ランニングコストがネック
・酸素切断ほどの品質は不要だが、窒素切断の品質では許容できない
そういったお客様にフィットする切断方法になります。
「AGR-Mixについて詳しい話を聞きたい」ということがございましたら、
お気軽にご相談ください。