レーザ加工機での非金属材料(木材、アクリル)の切断
今回はレーザ加工機での非鉄金属切断についてお話したいと思います。
非鉄金属の中でもよくご相談をいただく「木材」と「アクリル」についてまとめてみました。
1:木材のレーザ加工について
木材のレーザ加工はCO2で可能ですが、ファイバーレーザでは不可です。ファイバーレーザで加工した場合、切断面がボロボロになり、粉塵も多く加工機への悪影響も懸念されます。
加工内容
- 文字彫刻
直接レーザ光で文字を彫刻するのではなく、レーザ光を反射させる文字形状を抜いたマスキングをしてレーザ光を順送りにして加工します。
- 切断
切断の場合はファイバーレーザは若干テーパー角度が多いので、CO₂レーザがお勧めです。
- スリット加工
木製ダイボード(トムソン型とも言います)での紙や段ボールやフィルムを型抜きするための刃物を入れるためのスリットを加工するためにレーザ加工が使われています。②の切断と同様の理由でCO₂レーザで加工します。
- ~③の加工は焦点距離0としアシストガスはエアーとし圧力は0.2~0.3MPa程度です。
2:アクリル加工のレーザ切断について
ファイバーレーザはアクリルを透過するため、加工はできません。したがってCO₂レーザで加工します。
板厚は0.8mm~60mmまで加工できます。
加工ガスはエアーで0.5MPaのガス圧とします。ノズル径はシングルで2φ、出力は150W~1200Wほどです。焦点は0とします。
3:まとめ
木材・アクリルとも難しい加工ではありませんが、どちらもCO2で加工可能です。加えて適切な加工出力と加工速度で加工しなければなりません。
レーザ加工機お役立ちナビでは、板厚・材質に適した加工条件をご提供できますので、お悩みの際はご一報ください。