三菱ファイバレーザ加工機搭載 新厚板切断技術「Mz-Power」の特徴
三菱ファイバレーザ加工機は三菱独自の新厚板切断技術「Mz-Power」を搭載しております。
GX-Fシリーズ(6kw以上)では機能拡張(オプション)として、納入時だけでなく、納入後にも後付対応可能です。
今回は「Mz-Power」について特徴をご説明いたします。
Mz-Power
・開発経緯
従来の厚板切断では、レーザ切断用に切断性を高めたレーザ鋼板を用いるのが一般的でした。
特に板厚19mmを超えるレーザ鋼板以外の厚板はレーザを適用することが難しいとされていました。
軟鋼厚板のレーザ切断は、レーザ加工に適した電炉材が主ですが、現場ではレーザで加工しにくいとされる高炉材が多く流通しているのが現状です。
そこで、本機能「Mz-Power」が開発されました。
・機能
「Mz-Power」は3つの技術を融合し、軟鋼厚板の高品位加工を実現いたしました。
①最適なビーム:三菱独自のZoom Headにより高炉材、難加工材向けの最適なビーム生成
②専用ノズル:高炉材、難加工材向けに専用ノズルを開発
③自社製発振器:制御機能とあわせ、安定した連続加工を可能にする
・メリット
①高炉材、難加工材厚板の連続安定加工を実現
板厚16mmを超える高炉材、難加工材の連続安定加工を実現。材料表面にショットブラスト処理した鋼材も切断可能
②製品歩留まりと作業性を向上
狭桟幅の加工の安定化により製品間ギャップを低減。レーザ切断前の鋼板印字の除去作業が不要
③コーナ制御処理時間の削減
コーナ条件なしで高品質なコーナエッジを実現
・デメリット(注意点)
①本機能の運用に、加工用の専用コンプレッサーと専用ノズルが必要
②25mmを超える板厚の加工は仕様外となるため、誤った使用方法や適切でない使用方法により加工機損傷のリスクが高まる
③発振器F40(4kw)は本機能の適用対象外、F60(6kw)以上で適用可能
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今までレーザ加工が難しいとされていた高炉材や難加工材の厚板を高品位で加工できる機能が追加されました。
本機能を導入したお客様では板厚36mmまで加工されている事例もございます。
詳細を知りたい、サンプル加工をして欲しいなどのご要望がございましたら、お気軽にご相談ください。
また、周辺機器の選定にも注意が必要ですので、いつでもお問い合わせください。
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