製缶板金加工業向けファイバレーザ加工機
今回は、製缶板金加工向けのファイバレーザ加工機をご紹介いたします。
製缶板金加工では、明確な基準はありませんが、一般的には板厚7mm以上の鉄やステンレスなどの中厚板領域の加工が主となります。
そのため、中厚板領域でも安定した加工ができ、さらに切断品質も求められます。
これらの要求にお応えできる機種として、三菱ファイバレーザ加工機GX-Fがございます。
特に製缶板金加工で効果を発揮する技術について3点紹介いたします。
製缶板金加工向け三菱ファイバレーザ加工機GX-Fの特徴
1.中厚板領域での安定加工
三菱独自の加工ヘッド「Zoom Head」と「自社製発振器」を組み合わせることで中厚板領域でも安定した加工を実現しております。
Zoom Headは、材質・板厚に応じてビームを最適に制御することができます。
中厚板領域でも板厚ごとに最適なビーム、加工条件を整備しており、安定かつ高品位な加工が可能です。
2.軟鋼窒素切断
従来、軟鋼切断時にはアシストガスとして酸素を使用しておりましたが、切断面に酸化被膜がつくことが問題となっておりました。
そこでアシストガスに窒素を使用することで、酸化被膜レスの切断面を得ることができます。さらに切断速度も向上します。
注意点としては、バリが発生すること、錆が発生しやすくなることがあります。
発振器の高出力化に伴い、対象板厚も拡充しておりますので、ご興味のある方はご相談ください。
3.さらなる安定加工を目指す新機能
GX-Fは常に進化しており、新機能としてダイナミックFC(Dynamic Focus Control)を追加いたしました。
レーザ加工機に世界初のAIを搭載しておりましたが、さらに止まらない加工機を追求するための新機能です。
レーザ加工機の加工不良の要因の一つとして「熱レンズ」があります。
その熱レンズが発生した際に、自動で焦点位置を最適化することで、加工の安定化を実現しております。
焦点変動幅を緩和することにより、連続加工中の加工不良発生・品質低下を予防いたします。
GX-Fの導入事例
続いて、GX-Fの導入事例をご紹介いたします。
1つ目は、建機部品を製作されている企業様です。従来、中厚板領域の加工で後工程(ドロス除去など)が必要でしたが、GX-Fを導入したことで、切断品質が向上し、その後工程を省くことができました(酸化被膜の除去は必要)。また、加工速度の向上(特にピアス時間の短縮)、ランニングコスト低減にも効果がありました。
2つ目は、農機部品を製作されている企業様です。従来、製品形状によって酸化被膜の除去で苦労されていましたが、GX-Fの軟鋼窒素切断(酸化被膜レス)で、効率アップを実現できました。アシストガスに窒素を使用することで加工速度も向上しました。バリについては、製品によりバリ取り機を使用しています。
3つ目は、建築部品を製作されている企業様です。従来、加工不良により連続運転時に加工機が停止したり、製品NGが発生し困ってらっしゃいました。しかし、GX-F導入後は中厚板領域でも安定した加工ができ、加工機の停止リスクが減少しました。
GX-Fシリーズのカタログ
今回、ご紹介いたしました「三菱ファイバー二次元レーザー加工機 GX-Fシリーズ」のカタログをこちらから無料で入手いただけます。
まとめ
今回は製缶板金加工向けファイバレーザ加工機の特徴について説明させていただきました。
GX-Fシリーズは薄板はもちろん、中厚板から厚板まで、安定かつ高品位な加工を可能としております。
それぞれの用途にあわせた機能も装備しておりますので、加工でのお困りごとがございましたら、お気軽にご相談ください。
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